記憶の中の味

みなさんは、忘れられないお菓子ってありますか？

例えば、ものすごく一生懸命働いていた会社員時代、毎日のように通っていたカフェで出てくるチーズケーキの味が忘れられない、とか大好きだった彼とのお別れする最後の日に食べたタルトの味が忘れられない、とか。

わたしにとって忘れられないお菓子は、カフェの「焼き立てワッフル」です。

お菓子屋のバリキャリを経て、郊外のお菓子工場で働いていた時代に、週３回くらいの頻度（多すぎ。笑）で会社終わりに食べていました。なつかしい〜。

今ではそのお店はもうなくなってしまったのですが、ワッフルの種類が７種類くらいありました。

キャラメル、バナナ、アップル、チョコレート、ベリー系などトッピングのバリエーションが数種類あって、焼きたてのワッフルの上にはバニラアイスとホイップクリームがのっていました。

オキニイリはキャラメルでしたが、その日の気分で選ぶのが好きでした。

オーダーしたら、そこから生地を焼いてくれるスタイルです。

待っている間はワッフルが焼かれているのを想像しながら、自分の気持ちが今よりも少し楽になる、疲れが取れることを漠然と期待していた気がします。

当時のわたしは、今と違いました。

当たり前のように会社員をして、会社で嫌なことや理不尽なことがあっても「このくらいの嫌なこともあるよね」と飲み込んでいました。

他でストレスを発散するしかないよね、と。

だから、焼き立てのワッフルが運ばれてくる瞬間のあの甘い香り、ナイフとフォークでカットして口に頬張る瞬間の柔らかい食感と甘さが口の中に広がっていく感覚の喜びはいいしれないものでした。

ほーーーーーっと深いため息が出るような、安堵したような感覚。

なんとなく自分に力が戻ってくるような、そんな感覚。

記憶って、自分の中の感情と紐づいていればいるほど、鮮明に残るものらしいです。

だから、思いが残っている記憶は鮮やかに思い出せるのかぁ、なんて思います。

今、これを読んでくれている皆さんが、当時のわたしと同じような生活をしているかはわからないけれど（もっとハッピーだといいなぁ！）Wicked Bakingのお菓子を手に取ってくれて、それを食べる瞬間にみなさんの喜びと安心のバロメーターがブイーンと上がるといいな、と思います。

次回のお菓子販売は、4/6（土）です。
月に一度のスパイシーチャイ販売もありますので、チャイ好きも、集まれ！

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4/6（土）13:30-18:00くらいまで
場所：レンタルキッチン「conato（コナト）」
清澄白河駅・森下駅より徒歩4分（のらくろーど商店街）
東京都江東区高橋14-25　高橋Yビル1F

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お読みいただき、ありがとうございました。