パンに耳を傾け手で会話するパン生地との日々

　大袈裟ではなくこれが出来てないパン屋は・・・。さて、以前からパンは生き物と言っている私ですがそれはイースト菌が働くことであらゆる事態が発生するということなのですが、例えば水道水も毎日温度が変わりますし部屋の温度も毎日違う、もっと言えば時間によっても違いますよね。　粉も保管場所や状態によって違います。粉の温度に対して入れる水の温度、量が毎日時間帯によって違います。　自分の中で範囲が決まっていてその中で決定して製造しています。当然すべての温度は全て記載し仕上がった生地の評価をつけています。

今までの評価を見ていると気分が乗らないとき、調子が悪い時、無理をしてる時と自分の状態が素直に生地に表れている感じです（笑）　そこから月日が経つと自己評価が悪い時の特徴があってそこをちゃんと修正して生地を仕込んでいることに自分で褒めてあげたい成長だと思っています。

タイトルにあるようにハトマメのパンはシンプルなだけに誤魔化せないんですよね、　菓子パンやサンドなどほかの具材の味で調整もできないので・・・極端な違いはよほどなのですが膨らみや香りが違うときがあって「あぁ失敗した」と落胆する時があります（自己判断）。　　ミキシング後、発酵後、焼き上がりの後毎回ドキドキします。

そんな自分との闘いの甲斐あって最近は本当に良いお声をたくさん聞くようになり「あぁうれしいな」と素直に思えています。　そんなハトマメのパンは現在、丸食・山食・ブール・ベーグルタイプの4種類。ぜひ毎日のパンとして迎えていただけたら幸いです。

＜次回営業日＞

12/17日曜日　12：00-16：00　conato清澄白河（のらくろード歩行者天国出店未定）