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りんごのお菓子

やっとやっと、秋本番。こちらはりんごのアマンディーヌです。
ももふくのりんごのお菓子、今月中頃までは諏訪の友人が栽培してるシナノドルチェです。
りんごの品種は、夏の終わり、秋のはじめ頃、中頃、終わり頃から初冬にかけて、と順に様々なものが登場してきます。寒い地方で育つ果物ですから、晩秋頃に収穫されるフジ、サンフジがとても日本のりんごらしい、味わいだと思います。お菓子には赤くて酸味のある紅玉を選ばれる方も多いと思いますけれど、紅玉は10月前半頃に収穫される品種で、ボケやすいというウィークポイントがあります。ボケたりんごというのは、もしかしたら長野エリア独特の表現かもしれませんね。時間がたって柔らかくなってしまって、溶けかけの雪のような、パリッとした歯ごたえのない柔らかい食感になったりんごのことを表します。収穫が早い時期の品種は同じようにボケるのが早くて、購入したらすぐ冷蔵庫に入れて、早く食べないと、また、使わないといけません。(時々スーパーで店先の日が当たるワゴンの上で並んでいるりんごを見ると私は悲しくなります。)紅玉、その色や酸味はお菓子にプラスになるのですけれど、火を入れると崩れやすいのでジャムや緩めのフィリングで楽しみたいお菓子には向くりんごです。私は形を自分で調整できる品種が好きなので、9月から作りはじめるりんごのお菓子には、つがる、さんさ、シナノドルチェ、そして秋映、フジ、サンフジ、と季節が進むごとに品種を変え、火を入れる時のお砂糖やレモン果汁の有無や量、時間、などなど、その都度変えています。
さてさてこちらはシナノドルチェを大きめに切ってレモンとお砂糖とともに短時間で火を入れ、仕上げにシナモンで香りを付けました。
これをゴロゴロッと散りばめ、たっぷりのアーモンドクリームを詰めてしっとりと焼き上げています。周りは甘くないパイ生地の一種。
とても美味しいお菓子です。

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