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店主の独り言 Vol.1

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経験値ゼロからのパンクエスト

ドラゴンクエストならぬパンクエスト新発売(意味不明)。こんにちはハトマメです。今まで適当に思い出話やら経験などアップしてきましたが今日から「店主の独り言」ということでたまに勝手に綴っていきますので人生つまんないなぁ、ヒマだなぁというときに見てもらえたら嬉しいです。。。

さて私がパン職人を経験しているのは投稿でご存じの方もいると思います。今に至るまでに数々の失敗と涙、歓喜があるわけですが今日は無能さと経験値ゼロの恐怖という流れでお話したいと思います(あ~思い出すのも怖い)。

あるところに適当に歳くったオヤジが一人、働かないとヤバいでし!と労働求人冊子を読み漁って何とか労働にありつけたわけですが飛び込んだ世界は「異世界」今はやりの「転生物」に匹敵する世界。初日王様(オーナー)から使命(仕事の説明)を受け「魔法のカギを受け取った」(軽ワゴンのキー)。以下省略。

その後訳あって王様から城の衛兵(職人)になれと「衛兵武具」(白衣)を授けられちょっとレベルアップ。しかし始まりの恐怖はここから始まったのである。。。城の開放時間(開店時間)が迫る中、民(失礼しちゃうごめんなさい)の来城に間に合うようペリカン城特製パンの袋詰め作業を行う。

包丁で切られたパンを指定の袋に入れてセロテープで止めるのだが。。。

「切るのはえ~」ってくらいパンがどんどんカウンターにあげられる。緊張と恐怖心から手に水分が出て袋を取って開けるのは問題なくクリア。しかし「パン、入らね~」ってくらいスムーズに入らない。。。

「無理矢理やるとつぶれるから」「たまってるよ」「手、震えてるよWw」

来る日も来る日も必死に袋に入れ隣に流す。。。いつからか切る速さについていけるレベルまで上がっていた(ドラクエでいうレベル4位だろうか)。世間話したり袋を見なくても手に取り被せられるほどに成長した。ある日「さ、今日も袋、ふくろ」とカウンターに向かうと定位置に上級室女(ベテラン店員)が。。。一瞬ニヤッと笑った。。。気がした。

レベルが上がったと喜んだ自分が一瞬でガラガラと崩れる音がしレベル1に下がった。カウンターには袋に入ったパンがギリギリまで迫ってきていた。

「それだとパンつぶれるから」「間に合わないよ」「そこ、置くとこちがうからWw」

またしても恐怖と緊張で心臓が飛び出そう。。。適度な緩さでビニールをたたみ、テープを止めて所定の位置にパンを並べるのだがビニール入れているときには気にしていなかったからセロテープ場がこんな大変だと全くわからなかったのだ。正直神業レベル!ものすごい速さで畳み、テープを止め、一気に4体持って棚に移す。それをケラケラゲラゲラ笑い雑談しながらこなす上級室女たち。。。本当のRPGゲームならお前たちが魔王倒しに行けよ!ってレベル。ゆうにレベル99を超えてる。

↑必死に袋詰めするとこを激写される

そして開城時間。。。一斉にゾンビ(ほんと失礼ごめんなさい)が城に押し迫ってくるのである。総勢4人から6人でこの行列をなして迫る者たちを相手にする(今みたいに一人入店じゃないのだ)。商品を聞いて金額を伝え、お釣を渡し、商品を詰めて渡すまで一人でこなす、当然計算は暗算、スピード重視(決して急いでやれとは言われません)。

当時私は白目を剥いて帰宅後メモ帳に商品と数と金額を書いたセルフ武器を作成したのを覚えている。しかし朝売られるパンは二斤・三斤・山型の3種とそれぞれ半分サイズの6タイプ。メモに書くなんて到底無理なのだ。それでも何か書いておかないと不安で気持ちがつぶれそうになっていたのだ(小心者だから)。結局セルフ武器は何の役にも立たず、頭で計算しお釣を渡すことに慣れるしかないと頑張ったのである。

そして本当の意味でレベルアップした私は次の地獄へと赴くのである。。。

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