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麩菓子

先日久しぶりに近所の清澄庭園へ行ってきました。庭園の奥のひっそりとした広場に桜が咲いて、とてもきれいなのです。図書館側から柵越しにも見えるのですけれど、花の咲く季節と紅葉の季節は時々ここにきてのんびりすごしています。清澄庭園、子供たちがまだ小さい頃は入園無料でしたから、よく遊びに散歩にいったものです。おにぎりを作ってお昼を食べたりも。

☆☆☆
よく覚えているその日、
上の子たち二人はそれぞれ学校と幼稚園だったのでしょう、入園前だった小さい息子とふたりでお弁当を食べ、ひとしきり遊んだあと、庭園を一周していました。お魚と鳥に餌をあげようかと、売店でお麩を買いました。池のそばに立つと、すぐに池中の鴨と鯉が集まってきました。
遠巻きに眺めて警戒しながらお麩を投げてもらうのを待っている鴨たち。そして鯉たちは巨体をうねりながらお口をパクパクあけてすぐ足元まで近寄ってきます。皆50センチ近い大物。その迫力に怖気づく息子。そしてその鯉たち、おぉ鯉にもくちびるってあるんだなぁと、びっくりするようなけっこう立派なくちびるで。(くちびると呼んでいいのかわかりませんが)

私「100万円あげるって言われたら、あの鯉とチューできる?」

息子「できないっ!」

即答でした。(^_^;)

私は、「歯はない。嚙んだりはしないだろう。できるな余裕だな」、と思った記憶。そんなことをふと思い出した日曜でした。そんな息子ももう大学3年生です。

時々、お客様にグルテンフリーのお菓子はありますか?とご質問を頂くことのですけれど、門外漢の為、いつもすいません、とお詫びしています。私は池の鯉のように麩菓子も好き。麩、グルテンそのものですよね。(^-^;
画像は錦糸町の鍵屋さんのもの。小売りはされていませんが、時々店頭で壊れ麩菓子を袋売りされています。びっくりするくらい大袋にどーんと入って。時代の流れで麩菓子を作る工場は少なくなってしまいましたが、錦糸町エリアはその昔、麩菓子の工場が多くて甘い香りが漂っていたそうです。

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