3月の営業日
3月の営業日のお知らせです。5日㈬8日㈯12日㈬19日㈬12日だけはは店主のワンオペで…
堂島ロールさんのデビューが始まりだったでしょうか。
あの頃のロールケーキ大ブームはひと息ついて落ち着いた感のある昨今ですけれど、
今でもケーキ屋さんのショーウィンドゥには必ず並んでいるお菓子だと思います。
さまざまな個性のものがあって、生地もクリームも、そしてその組み合わせ方も本当に多種多彩。
作り手の数だけ「No.1ロール」が存在するような気がします。
10年くらい前になりますが、その頃新しいタイプとして見かけるようになった、カスタードクリームチックなものから展開してスポンジを作るスフレタイプのものがありました。
興味が湧いて太白胡麻油を使って焼いてみましたら、割れずに滑らかにまさしくスフレに焼き上がり、ディプロマットクリームとよくあいました。
ただ、個人的にはカステラのように卵の味わい濃く、甘く、しっとりと厚めのスポンジに、生クリームを少々のお砂糖だけでホイップして全体に塗り広げ、くるくるっと2,3回巻く。ヒビも入るけれど、そんな実直なロールケーキが大好きです。
以前、教室をしていた頃は生徒の皆さんは、美味しいはもちろんのことだけど、ロールケーキを割れずに巻けるようになりたいという方が多かったのです。なので割れにくくの美味しいレシピで、割らない巻き方のコツもお伝えしていおりました。
たっぷり純生クリームを巻き込むロールケーキを割らずに巻くには、生地に乗せる時のクリームの固さも大事なポイントです。まだまだゆるゆるの頼りない状態で乗せ、最小限のスパチュラ使いで広げ、巻く時の生地の空間にその緩いクリームが生地の動きに素直に従ってス――ッと広がって埋まっていく、
そこで初めてクリームのホイップが完成する、そんなイメージです。
最初から10分立てになったクリームだともう形が変わらず塗り広げるとぼそぼそしていき固くなり、巻いた時生地の動きについてこれません。バタークリームなどのしっかりしたクリームを巻きたい時は、生地もそれに合わせた配合のものにします。
ロールケーキはまだ並べたことがないのですけれど、カットせず、一本丸ごと巻きっぱなしをキャンディ包みのホールなら可能かな、なんて時々妄想しております。