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ヴィクトリアサンドイッチケーキ

PCのファイルを整理していたら目に留まりました。ヴィクトリアサンドケーキです。昨今、日本でもすっかりポピュラーになりましたね。
このケーキは、その名の通りに19世紀英国のヴィクトリア女王の名前にちなんだお菓子です。
1861年、最愛の夫であるアルバート公を亡くしたヴィクトリア女王は、悲しみのあまりオズボーンハウスと呼ばれる別邸に引きこもることが多くなってしまいます。そんな女王を慰め、公務復帰へのステップとなるべく催されたパーティーで作られたのがこのお菓子なのだそうです。粉、バター、砂糖、卵が同割配合の生地にベーキングパウダーを加え、「サンドイッチティン」と呼ばれる専用の丸くて浅い型を使って2枚焼き上げたあと、ラズベリージャムをサンドするだけの素朴な愛らしいお菓子。今ではいろいろなアレンジが生まれ、クラシックなものからモダンなものまで、作る人食べる人の好みに合わせ、様々なものが誕生しています。

上の画像は数年前にお菓子教室にてバターケーキのアレンジをご紹介していた時に作ったヴィクトリア。(ちょっと暗い写真。ご容赦を)
スポンジケーキを作るように卵を泡立てて作ったふんわりタイプでした。ラズベリージャムを挟んでいます。
昨春、ベイクショップの店頭では下の画像のいちごのジャム&いちごのバタークリームの2層仕立てで並べておりました。



さてさて、少し話が変わって余談です。

左右のケーキ、大きさが違うのがお分かりいただけますでしょうか。同じ型、同じ配合、同じ量、焼成方法も全て同じカトルカールです。
ただ、作り方だけを変えており、左がバターを泡立てて作る方法、右が卵を泡立てて作る方法です。
ベーキングパウダーは入れず、どちらも念入りに丁寧に泡立てて作り、中央がぽっこりすることなく焼き上げています。
教室にて比較参考になるようにと用意したのでしたが、容積が違う分だけの生地の質感の違いがそれぞれの個性となっていてどちらも甲乙つけがたい美味しさで、ご試食された方々のお好みも半々に分かれていました。

こちらにいらっしゃる皆さまは、お菓子を焼くことが好きな方が多いと思います。
もし、お休みの日に、1時間半くらい予定が空いていらしたら。
些細な事なのだけれど、普段からなんとなく気になっていることを試してみるのはいかがでしょう。

全卵を卵黄に変えたらどうなる? 

粉をこれに変えたらどんなかんじ?

焼成温度を変えたら?



何を変えると焼きあがるお菓子のどこがどんなふうにどう変わるのかしら?
シンプルなお菓子で試してみるのがが特におすすめです。
実体験することは、伝聞推定とは比べ物にならない位、お菓子を作るための知識となり、力となります。

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